個別銘柄情報(2/21分)

DMG森精機(6141)、野村は投資判断を引き上げ
1819円 102円高
野村證券は、同社の投資判断を従来の「Neutral」から「Buy」に引き上げ、目標株価を同1660円から2050円に引き上げた。製造業景気の底入れは北米や欧州、一般製造業や建機・資源関連へも広がり、同社が享受する領域が増えると考えたという。また、ドイツ会社との統合効果を含めた同社の自助努力要因も、実現の確度が高まっているそうだ。機械本体にソフトと周辺機器を組み合わせた「ソリューション」を打ち出し、北米、欧州でシェアが上昇しているという。加えて、17.12期予想基準PERは14倍で、需要回復が続くと予想される中、循環株として投資魅力が大きいそうだ。

日精工(6471)、野村は投資判断を引き上げ
1650円 34円高
野村證券は、同社の投資判断を従来の「Neutral」から「Buy」に引き上げ、目標株価を同1500円から1950円に引き上げた。自動車軸受(BR)の拡販が野村予想を上回り、高採算な産業機械事業の需要が循環回復する確度も上昇したため、投資判断を引き上げたという。自動車事業では、電動パワステが野村予想線で販売減速も、トランスミッションやハブ(足回り)用のBRの拡販で大分カバーしているそうだ。産業機械事業では、中国を中心に建機や(スマホ用を含めた)工作機械の需要が戻り始めており、過去の循環傾向に基づけば残り1年は回復が続くと考えたという。

NTN(6472)、野村は投資判断を引き上げ
574円 28円高
野村證券は、同社の投資判断を従来の「Neutral」から「Buy」に引き上げ、目標株価を同500円から700円に引き上げた。産業機械向け事業は高採算な建機用(同事業:約2割と最大の売上構成比)を中心に収益が戻り始めており、この先も「需要の循環回復」が続くと見込まれるという。補修向け事業は停滞局面が続くが、産業機械向けと同じ循環性を辿る趨勢があるそうだ。野村では、通期営業利益は17.3期が360億円(Q4が前年同期比1%増の112億円)、営業利益率5.3%、18.3期が前期比19%増の430億円(上期が同26%増の200億円、下期が同14%増の230億円)、営業利益率5.9%を予想したという。

富士フイルム(4901)、SMBC日興は投資評価を引き下げ
4327円 33円安
SMBC日興証券は、同社の投資評価を従来の「1」から「2」に引き下げ、目標株価を同5000円から4500円に引き下げた。(1)投資フェーズにある医薬品事業の収益貢献は弊社が期待したタイミングでは顕在化せず、(2)期間損益を支える収益が事務機やチェキなど、中期的な成長期待を描きにくい分野の貢献度が弊社従来想定よりも高まっており、バリュエーションでのプレミアムを付与しにくい構造となっているという。17/3期、18/3期、19/3期の営業利益は1800億円、2100億円、2250億円(従来予想1900億円、2100億円、2300億円)へと修正したそうだ。

コニカミノルタ(4902)、SMBC日興は投資評価を引き下げ
1101 4円安
SMBC日興証券は、同社の投資評価を従来の「2」から「3」に引き下げ、目標株価は同650円から850円に引き上げた。同社が複写機業界で相対的に健闘していると考える一方で、(1)株式市場の期待は実態を上回っており、(2)A3複合機市場の競争条件変化影響を受けるリスクが高く、(3)事務機以外の事業が成長ドライバーとなると期待するのは時期尚早と考えたという。17/3期、18/3期、19/3期の営業利益は500億円、500億円、530億円(従来予想440億円、460億円、530億円)、当期利益は330億円、330億円、350億円(同295億円、308億円、355億円)へ修正したそうだ。

三菱電(6503)、SMBC日興は目標株価を引き上げ
1705.5円 24.5円高
SMBC日興証券は、同社の投資評価「1」を継続し、目標株価を従来の1800円から2050円に引き上げた。SMBC日興では17/3期3Q決算を踏まえ、17/3期4Q以降の予想を見直したという。17/3期通期は、売上高4兆2300億円(前期比4%減、会社計画比+300億円)、営業利益2600億円(14%減、会社計画比+50億円)、純利益1940億円(15%減、+40億円)を予想したそうだ。営業利益で50億円上振れとみる背景は、為替前提の差異(SMBC日興前提115円/ドル、会社想定110円/ドル、4Q感応度は1円変動で5億円と推定)に加え、ビル事業などの会社見通しがやや保守的と判断するためだという。

エプソン(6724)、SMBC日興は目標株価を引き上げ
2593円 3円高
SMBC日興証券は、同社の投資評価「1」を継続し、目標株価を従来の1800円から2050円に引き上げた。17/3期3Q実績や足元の業界環境を反映、為替前提も見直し業績予想を修正したという。事業別ではウエアラブルやSIDMの見通しを下方修正した一方、ビックタンクが好調なIJPを上方修正したそうだ。営業利益は17/3期650億円、18/3期850億円、19/3期980億円(従来予想665億円、800億円、900億円)へと修正したという。

ヨロズ(7294)、いちよしはレーティングを引き上げ
1829円 73円高
いちよし経済研究所は、同社のレーティングを従来の「C」から「B」に引き上げ、フェアバリューを同1100円から2000円に引き上げた。前回(11/22)予想に対して、国内稼働率の上昇を勘案して、2017.3期以降の営業利益予想を上方修正したという。一方、懸案の米テネシー拠点の回復には時間がかかるとの見方に変わりはないそうだ。国内収益が上向き始めたことに加えて、積極的な自社株買いは増配など株主還元策の実施により、同社業績と株価のボトムは定まったと判断したという。

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