1日の海外動向と本日の相場見通し 政治リスクは大幅低下、米株高で日経は堅調
2日の大阪ナイトセッションの日経先物9月物は前日比20円高の23180円、高値は1日16時46分の23200円、安値は1日22時33分の23050円でした。1日のNYダウは反発、前日比215.61ドル高の28645.66ドルでした。ナスダック総合株価指数は3日続伸、同164.21ポイント高の11939.67ポイントと連日で過去最高値を付けました。S&P500種株価指数は反発、同26.34ポイント高の3526.65ポイントと過去最高値を更新しました。NY原油先物相場は4日ぶりに反発、WTI期近の10月物は前日比0.15ドル高の1バレル42.76ドルでした。NY金先物相場は3日続伸、12月物は前日比0.3ドル高の1トロイオンス1978.9ドルでした。NY円相場は続落、前日比05銭円安・ドル高の1ドル=105円90銭~106円00銭でした。
1日のVIX指数は前日比0.29(1.10%)安の26.12でした。また、VIX3Mは同0.25(0.78%)高の31.62で、VIX/VIX3Mレシオは同0.02(1.87%)安の0.81と、依然として1を下回っているので米株式相場は良好です。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)<オプション価格を基に計算しますが、目先の相場が上昇する確率を、下落する確率がどれだけ上回っているかを表す。目先の相場が大きく下落する確率が高まると、Skew指数は大きくなる。>は、前日比2.39(1.65%)安の142.28でした。
一方、1日の日本では、プット・コールレシオは3.32と前日の2.17からやや上昇しました。(なお、同レシオの7月9日から16日まで、また、7月22日以降の異常値(過去にない値)とも思える数値は、計算上は正しい数値だということです。プット・コールレシオの算出元の1つである国内個別株を対象とするeワラントの取引が停止となっていることや、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で市場のボラティリティが高まっていたことなどの要因から、プット・コールレシオは大きくブレやすいやすい状況となっていたということです。)新高値銘柄数は38、新安値銘柄数は6、東証1部の騰落レシオ(25日平均)は96.61と前日の100.33からやや低下しました。
なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は1日現在「水平」を継続です。転換線は「水平」を継続です。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前よりも上に浮上し、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、9月16日です。また、1日現在のMACD(12日-26日)は160.24と前日の164.32から低下、シグナル(9日)は172.89と前日の175.92から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス12.65と前日のマイナス11.60から低下し、「売り」継続です。
安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選は8日告示、14日投開票の日程で調整しているもようで、菅義偉官房長官、石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長の3氏が争いますが、細田派、麻生派に加え、竹下派など7派閥のうち5派閥が支持する菅氏が優勢のようです。その菅氏は本日夕に出馬を正式表明するということです。なお、株式市場は既に菅氏の勝利とアベノミクス継続を織り込んでおり、政局に関する関心はひとまず収まったとみてよさそうです。本日の日経平均に関しては、米国株高を受け堅調推移が見込まれます。想定レンジは23200円±200円程度です。
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