29日の海外動向と本日の相場見通し 現金給付積み増し法案成立の不透明感で売り優勢

30日の大阪ナイトセッションの日経平均先物3月物は前日比70円安の27500円、高値は29日16時54分の27690円、安値は30日02時52分の27450円でした。29日のNYダウは4日ぶりに反落、前日比68.30ドル安の30335.67ドルでした。ナスダック総合株価指数は3ぶりに反落、同49.202ポイント安の12850.221ポイントでした。NY原油先物相場は反発、WTI期近の2月物は前日比0.38ドル高の1バレル48.00ドルでした。NY金先物相場は反発、2月物は前日比2.5ドル高の1トロイオンス1882.9ドルでした。NY円相場は3日ぶりに反発、前日比25銭円高・ドル安の1ドル=103円50~60銭でした。

 

29日のVIX指数は前日比1.38(6.36%)高の23.08でした。また、VIX3Mは同1.09(4.33%)高の26.24で、VIX/VIX3Mレシオは同0.02(1.94%)高の0.88と、1を割り込んでいます。このため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性は大幅に低下しています。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比2.56(1.76%)安の142.74でした。

 

一方、29日の日本では、プット・コールレシオは0.60と前日の0.63から低下しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は102.27と前日の101.01から上昇しました。新高値銘柄数は78、新安値銘柄数は4でした。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は29日現在「水平」から「上向き」に転じました。転換線も「水平」から「上向き」に転じました。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前よりも上に浮上したままで、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は、「水平」から「上向き」に転じました。また、29日現在のMACD(12日-26日)は342.97と前日の292.30から上昇、シグナル(9日)は367.61と前日の384.70から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス24.64と前日のマイナス92.39から上昇し、「売り」継続です。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は5日です。

 

共和党上院トップのマコネル院内総務は29日、現金給付を1人600ドルから2000ドルに積み増す単独法案の審議に入る方針を示したものの、採決に進まなかったため、共和党の反対で実現は困難との見方が強まりました。これが本日の東京株式市場で嫌気される見通しです。日経平均の想定レンジは27400円±300円程度です。

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