1日の海外動向と本日の相場見通し 米国株反発以外に買い材料特になし、日経平均の上値は重そう
2日の大阪ナイトセッションの日経平均先物3月物は前日比110円高の28250円、高値は2日04時52分の28290円、安値は1日17時36分の28050円でした。1日のNYダウは反発、前週末比229.29ドル高の30211.91ドルでした。ナスダック総合株価指数は反発、同332.699ポイント)高の13403.394ポイントでした。市場の混乱を招いていたゲームストップ株の急騰により、損失が膨らんだヘッジファンドの主力株に対するポジション調整も売りが一巡したようです。NY原油先物は3日ぶりに反発、WTI期近3月物は前週末比1.35ドル高の1バレル53.55ドルでした。NY金先物相場は続伸、4月物は前週末比13.6ドル高の1トロイオンス1863.9ドルでした。NY円相場は4日続落、前週末比25銭円安・ドル高の1ドル=104円90銭~105円00銭でした。
1日のVIX指数は前日比2.85(8.61%)安の30.24でした。また、VIX3Mは同1.35(3.98%)高の32.53で、VIX/VIX3Mレシオは同0.05(4.82%)安の0.93と、3日連続で1を下回っています。このため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性が大幅に低下しました。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比7.33(5.46%)高の141.63でした。
1日の日本では、プット・コールレシオは1.04と前日の0.85から上昇しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は105.00と前日の103.61から上昇しました。新高値銘柄数は29、新安値銘柄数は6でした。
なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は1日現在「水平」から「上向き」転換です。転換線は「下向き」から「水平」に転換です。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前の日足よりも上に浮上したままで、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は「水平」継続です。また、1日現在のMACD(12日-26日)は342.98と前日の386.21から低下、シグナル(9日)は516.74と前日の543.89から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス173.76と前日のマイナス157.69から低下し、「売り」継続です。(売り転換は1月26日でした。)なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は7日です。
米国株の反発は好材料です。しかしながら、それ以外に相場を押し上げる材料が特に見当たりません。その一方で、慌てて売らなくてはならない材料も特に見当たりません。このため、本日の日経平均は膠着しそうです。想定レンジは28200円±300円程度です。なお、1日のフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は前日比112.91ポイント(3.91%)高の2999.99ポイントとなったため、半導体関連株には買いが入ってくる見通しです。
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