2日の海外動向と本日の相場見通し  米株続伸、アマゾン・アルファベットの好決算が追い風

3日の大阪ナイトセッションの日経平均先物3月物は前日比110円高の28470円、高値は3日04時35分の28480円、安値は2日17時00分の28260円でした。2日のNYダウは続伸、前日比475.57ドル高の30687.48ドルでした。ナスダック総合株価指数も続伸、同209.383ポイント高の13612.777ポイントでした。ネット証券のロビンフッド・マーケッツは一部銘柄に対する一定の購入制限を維持していため、個人投資家の投機的な買いで高騰していた銘柄が大幅続落したことが買い材料でした。また、バイデン米政権が掲げる1.9兆ドル規模の追加経済対策について、民主党が財政調整法を活用して単独で成立させる手続きを進めていると伝わったことも買い材料視されました。NY原油先物相場は続伸、WTI期近の3月物は前日比1.21ドル高の1バレル54.76ドルでした。NY金先物相場は反落、4月物は前日比30.5ドル安の1トロイオンス1833.4ドルでした。

 

2日のVIX指数は前日比4.68(15.48%)安の25.56でした。また、VIX3Mは同3.17(9.74%)安の29.36で、VIX/VIX3Mレシオは同0.06(6.35%)安の0.87と、4日連続で1を下回っています。このため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性が大幅に低下しました。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比0.48(0.34%)安の141.15でした。

 

2日の日本では、プット・コールレシオは1.08と前日の1.04から上昇しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は107.01と前日の105.00から上昇しました。新高値銘柄数は51、新安値銘柄数は3でした。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は2日現在「上向き」継続です。転換線は「水平」継続です。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前の日足よりも上に浮上したままで、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は「水平」継続です。また、2日現在のMACD(12日-26日)は326.83と前日の342.98から低下、シグナル(9日)は488.14と前日の516.74から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス161.31と前日のマイナス173.76から低下し、「売り」継続です。(売り転換は1月26日でした。)なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は6日です。

 

個人の投機的な買いで高騰していた銘柄が大幅に続落したことや、1.9兆ドル規模の経済対策について、民主党が財政調整法を活用して単独で成立させる手続きを進めていると伝わったことで、2日の米国株が続伸したことは好材料です。また、2日夕にアマゾン・ドット・コムとアルファベットが2020年10~12月期決算を発表しました。両社ともに市場予想を上回る決算で2日夕の時間外取引で株価は上昇しています。これも追い風です。本日の日経平均は強い動きが見込まれます。想定レンジは28500円±250円程度です。

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