4月14日の海外動向と本日の相場見通し 投資環境は比較的良好だが、決算発表控え、日経の上値は重い

4月15日の大阪ナイトセッションの日経平均先物6月物は前日比20円安高の29590円、高値は15日00時30分の29740円、安値は14日21時49分の29580円でした。14日のNYダウは3日ぶりに反発、前日比53.62ドル高の33730.89ドルでした。2021年1~3月期決算が市場予想を上回ったゴールドマン・サックスが前日比2.34%高となり、1銘柄でダウを50.46ドル押し上げました。一方、ナスダック総合株価指数は反落、同138.259ポイント安の13857.840ポイントでした。前日に買われた主力ハイテク株が売られました。NY原油先物相場は3日続伸、WTI期近の5月物は前日比2.97ドル高の1バレル63.15ドルでした。NY金先物相場は反落、6月物は前日比11.3ドル安の1トロイオンス1736.3ドルでした。NY円相場は3日続伸、前日比10銭円高・ドル安の1ドル=108円90銭~109円00銭でした。

 

4月14日のVIX指数は前日比0.34(2.04%)高の16.99でした。また、VIX3Mは同0.28(1.35%)高の21.06で、VIX/VIX3Mレシオは同0.01(0.69%)高の0.81と、1を下回っているため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性が大幅に低下しています。Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比2.95(2.19%)高の137.67でした。

 

4月14日の日本では、プット・コールレシオは0.27と前日の0.22から上昇しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は114.91と前日の116.22から低下しました。新高値銘柄数は69、新安値銘柄数は55でした。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は4月14日現在「水平」を継続しました。転換線は「上向き」を継続しました。転換線と基準線は「好転」を継続しました。遅行スパンは26日前の日足を上回り、「好転」を継続しています。また、引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は「水平」を継続しました。また、4月14日現在のMACD(12日-26日)は109.46、シグナル(9日)は106.46、ヒストグラム(=MACD -シグナル)は3.00と、「買い」を継続です。(買い転換は4月2日でした。)なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は5日です。

 

14日の米10年物国債利回りは前日比0.02%上昇の1.63%でした。米長期金利がやや上昇したとはいえ、上昇ピッチは鈍化しており、この動きはグロース株にポジティブです。また、米当局が13日にジョンソン・エンド・ジョンソン製のワクチンの接種中断を勧告したものの、米政権は同日、「米国の接種計画に大きな影響はない」との見方を示したことも、米景気敏感株にプラスです。一方、日本でも、65歳以上の高齢者に対する新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が昨日4月12日から始まりました。供給本格化は5月の大型連休後となる見通しですが、ワクチン接種開始は日本経済にはポジティブな材料です。このように投資環境は比較的良好です。ただし、今後、本格化する3月決算発表を控えて、積極的な上値追いは、引き続き期待薄です。よって、本日の日経平均は「もみあい」となるでしょう。想定レンジは29600円±300円程度です。

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