4月19日の海外動向と本日の相場見通し 日経平均は終値で25DMAを下回るか否かに注目

4月20日の大阪ナイトセッションの日経平均先物6月物は前日比380円安の29310円、高値は19日16時35分の29700円、安値は20日01時46分の29190円でした。19日のNYダウは4日ぶりに反落し、前週末比123.04ドル安の34077.63ドルでした。ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落、同137.577ポイント安の13914.765ポイントでした。景気敏感株が売られ、米長期金利が上昇で、ハイテク株の一角も下落しました。NY原油先物相場は反発、WTI期近の5月物は前週末比0.25ドル高の1バレル63.38ドルでした。NY金先物相場は3日ぶりに反落、6月物は前週末比9.6ドル安の1トロイオンス1770.6ドルでした。NY円相場は反発、前週末比65銭円高・ドル安の1ドル=108円10~20銭でした。

 

4月19日のVIX指数は前週末比1.04(6.40%)高の17.29でした。また、VIX3Mは同0.84(4.09%)高の21.37で、VIX/VIX3Mレシオは同0.02(2.22%)高の0.81と、1を下回っているため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性が大幅に低下しています。Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前週末比1.18(0.85%)安の137.15でした。

 

4月19日の日本では、プット・コールレシオは0.24と前週末の0.23から上昇しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は104.32と前週末の110.63から低下しました。新高値銘柄数は75、新安値銘柄数は26でした。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は4月19日現在「水平」を継続しました。転換線は「水平」から「下向き」に転換しました。転換線と基準線は「好転」を継続しました。遅行スパンは26日前の日足を下回り、「逆転」を継続しました。ただし、引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は「上向き」を継続しました。また、4月19日現在のMACD(12日-26日)は97.51、シグナル(9日)は112.16、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス14.65と、「売り」を継続しました。(売り転換は4月15日でした。)なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は4日です。

 

19日の米10年物国債利回りは前日比0.02%高の1.60%と上昇しました。この動きはグロース株にネガティブです。また、米国株全体への過熱感警戒感も強まりつつあり、利食い売りが出やすくなったように感じます。一方、国内では、東京、大阪などが緊急事態宣言の発令を政府に要請する動きが出ています。これは日本株、とりわけ、内需株にネガティブです。以上のことから、本日の日本株は外需・内需共に利益確定売りに押されるでしょう。日経平均に関しては、終値で25日移動平均線(19日現在29539.27円)を下回るか否かに注目します。本日の想定レンジは29300円±300円程度です。

 

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