6月29日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録

本日の個別銘柄動向コメント

スリー・ディー・マトリックス(7777)

6月28日、「米国での止血剤(消化器内視鏡領域)の承認取得に関するお知らせ」を発表しました。これが買い材料視されそうです。同社米国子会社 3-D Matrix Inc.は、消化器内視鏡領域を適応領域とした止血剤 PuraStat-GI(仮称。以下「PuraStat-GI」という)に関して、米国食品医薬品局(「FDA」)に医療機器(クラスⅡ)での市販前届 510(k)の承認申請をしていたが、この度、FDA より承認を受けました。今後、市場投入に向けた体制準備を進め、今期中の販売開始を目指します。なお製品販売に関しては、消化器内視鏡領域における欧州・豪州の成功事例やノウハウを米国に適用しつつ、先行しているPuraSinus(耳鼻咽喉科領域の癒着防止兼止血材)と同様に同社営業社員による自社直販にて進める計画です。欧州において、本内視鏡領域は本格販売開始後2年で約 10 億円(小売りベース)の売上を達成していることから、米国においても同等のスピード感での成長を目標としていきます。

 

マーチャント・バンカーズ(3121)

6月28日、「業績予想の上方修正に関するお知らせ」を発表しました。これが買い材料視されそうです。今般、営業投資有価証券として保有する CN Innovations Holdings Limited の売却とともに、2021 年6 月 14 日付「販売用不動産の売却に関するお知らせ」で報告した販売用不動産の売却が、売上高、営業利益、経常利益並びに親会社株主に帰属する当期純利益に大きく貢献し、当第1 四半期において、通期予算を達成する見通しとなりました。これらは、いずれも業績予想公表時には予定していなかったため、業績予想に見込むことができなかったものであり、当第1 四半期において、売上高8.90億円、営業利益3.00億円を計上します。これに伴い、2022年3月期通期並びに上半期の業績予想を上方修正しました。

 

ヒマラヤ(7514)

6月28日、「業績予想の修正に関するお知らせ」を発表しました。これが買い材料視されそうです。第3四半期累計期間の連結業績は、適切な売価設定および在庫コントロールの強化により値引き販売が抑制され、売上総利益率が前年同期に比べ 2.7 ポイント上昇したことなどから、計画を上回る利益水準となりました。第4四半期については、盛夏商戦が天候の影響を受けやすいことに加え、新型コロナウイルス感染症の影響により、様々なスポーツにおいて活動の制約が継続すると考えられることなどから、保守的な見通しとしています。これらにより、通期の営業利益、経常利益、親会社に帰属する当期純利益は前回予想を上回る見通しです。

 

NaITO(7624)

6月28日、「令和4年2月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」を発表しました。これが買い材料視されそうです。当第1四半期連結累計期間においては、同感染症の収束がいまだ見通せない中で満足な営業活動を行えない状況が続きましたが、各種キャンペーン等の販促企画や計測分野に関するWebセミナーを引き続き実施し、積極的な拡販に努めました。また、海外展開については、日本国内と同様に同感染症による懸念要因は引き続きあったものの、タイ・ベトナム・中国の各拠点において感染対策を行いながら拡販に努めました。以上の結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は112.05億円(前年同期比15.0%増)、営業利益は1.75億円(同182.5%増)、経常利益は2.15億円(同124.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1.56億円(同160.8%増)と増収増益になりました。

 

ユーザーローカル(3984)

6月28日、「ユーザーローカル、手書き文字認識AIを無料で提供開始」を発表しました。これが買い材料視されそうです。手書き文字を含む画像からディープラーニングによって文字を読み取る「ユーザーローカル 手書き文字認識AI」を2021年6月28日から無償で提供開始します。この「ユーザーローカル 手書き文字認識AI」は日本語の手書き文字をAIによって認識し、テキストデータに変換できます。

ニーズウェル(3992)

6月28日、「配当予想の修正(増配・記念配当)に関するお知らせ」を発表しました。これが買い材料視されそうです。同社は、2021 年 10 月1日をもって設立 35 周年を迎えます。ついては、業績進捗状況ならびに設立 35周年の記念期を鑑み、2021年9月期の期末配当において普通配当1円、記念配当5円、合計6円の増配ならびに記念配当を実施し、1株当たり配当予想を普通配当18円に記念配当5円を加えた合計 23 円へ修正しました。

 

相場観

6月28日の日経平均は前週末比18.16円(0.06%)安の29048.02円と、小幅ながら3日ぶりに反落しました。5日移動平均線(28日現在28949.69円)、25日移動平均線(同28916.06円)を共に上回っています。一方、75日移動平均線(同29072.95円)は依然下回っています。なお、6月29日の大阪ナイトセッションの日経平均先物9月物は前日比80円安の28870円、高値は28日21時59分の29010円、安値は29日02時28分の28860円でした。28日の東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は100.18と前日の99.56から上昇しました。新高値銘柄数は90、新安値銘柄数は11でした。また、6月28日現在のMACD(12日-26日)は29.38と前日の19.24から上昇し、シグナル(9日)は42.00と前日の49.82から低下しました。ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス12.63と前日のマイナス30.58から上昇したものの、「売り」を継続しました。これは6月21日に売り転換しました。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は4日です。

 

28日のNYダウは3日ぶりに反落、前週末比150.57ドル安の34283.27ドルでした。一方、ナスダック総合株価指数は反発、同140.120ポイント高の14500.508ポイントと過去最高値を更新しました。S&P500種株価指数は3日続伸し、同9.91ポイント高の4290.61ポイントと、前週末に続き過去最高値を更新しました。ですが、28日の東証1部の売買代金が1兆9680億円と活況の目安となる2兆円を割り込むなど、東京株式市場の市場エネルギーが低下しています。よって、本日の日経平均の上値は重そうです。なお、引き続き、本日終値が、75日移動平均線(28日現在29072.95円)を超えることができるかに注目しています。想定メインレンジは、28900円±300円程度です。

 

物色面では、28日のSOX指数は前週末比81.66ポイント(2.52%)高の3323.14ポイントでした。28日の米株式市場では、半導体のエヌビディアが上場来高値を更新しました。マイクロン・テクノロジーやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)など半導体関連株は総じて買われました。このため、日本でも半導体関連が物色されそうです。具体的には、オキサイド(6521)、フェローテック(6890)、サムコ(6387)、日本ピラー工業(6490)、シキノハイテック(6614)、三社電機(6882)、ワイエイシイホールディングス(6298)、トレックス・セミコンダクター(6616)、野村マイクロ・サイエンス(6254)などに注目しています。

 

また、28日の米株式市場でのテスラが反発し、前週末比2.5%高の688.72ドルで通常取引を終えました。中国の国家市場監督管理総局が26日、2019年から販売されたテスラ車の9割強にあたる約28万6000台のリコールを発表したものの、遠隔でのソフトウエア更新で問題は解消できるため財務負担は限られ、中国事業への影響も軽微との見方から買いが優勢だったそうです。このため、日本でもEV関連が物色されそうです。具体的には、大泉製作所(6618)、ニッポン高度紙工業(3891)、三桜工業(6584)、芝浦電子(6957)、第一元素化学工業(4082)、IMV(7760)、黒田精工(7726)、日本電解(5759)などに注目しています。

 

そして、今週本格化する2月、8月決算発表予定の小売りや外食など企業群に引き続き注目します。具体的には、6月29日発表予定のJ.フロント リテイリング(3086)、ケーヨー(8168)、銚子丸(3075)、DCMホールディングス(3050)、30日のタカキュー(8166)、アダストリア(2685)、ニトリホールディングス(9843)、7月1日のクスリのアオキホールディングス(3549)、平和堂(8276)、2日のハイディ日高(7611)、良品計画(7453)などです。

 

一方、6月28日の東証マザーズ指数は前日比10.36p(0.87%)高の1207.04pと、5日続伸しました。5日移動平均線(28日現在1187.11p)、25日移動平均線(同1166.06p)、75日移動平均線(同1180.14p)全て上回っています。出来高は6810万株、売買代金は1341億円でした。5月12日に、2021年3月9日の1113.58pと、2020年12月22日の1125.60pに挟まれた「中期的な下値サポートゾーン」を割り込んだことで、底割れとなり、調整が長期化するリスクが高まっていましたが、このゾーン上限の1125.60pを5月21日に終値で上抜けたことで、調整一巡感が強まりました。よって、5月17日の1040.58pが当面の底値となる見通しです。

 

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