3月17日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録

相場観

3月16日の日経平均は前日比415.53円(1.64%)高の25762.01円と、大幅に3日続伸しました。5日移動平均線(16日現在25453.90円)を上回っています。一方、25日移動平均線(同26338.20円)、75日移動平均線(同27557.90円)、200日移動平均線(同28312.53円)全て下回っています。3月17日の大阪証券取引所における日経平均先物6月物の夜間取引終値は前日比520円高の26120円、高値は17日05時39分の26150円、安値は16日16時34分の25600円でした。16日の東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は91.98と前日の88.18から上昇しました。新高値銘柄数は20、新安値銘柄数は11でした。また、16日現在のMACD(12日-26日)はマイナス526.39、シグナル(9日)はマイナス536.99でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)はプラス10.60とプラス転換しました。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は7日です。

 

一方、16日の東証マザーズ指数は前日比14.58p(2.18%)高の682.05pと、大幅に4日ぶりに反発しました。5日移動平均線(16日現在677.23p)を上回りました。一方、25日移動平均線(同711.82p)、75日移動平均線(同855.65p)、200日移動平均線(同1029.67p)全て下回っています。16日の東証マザーズの騰落レシオ(25日移動平均)は87.60でした。新高値銘柄数は1、新安値銘柄数は8でした。また、16日現在のMACD(12日-26日)はマイナス28.13、シグナル(9日)はマイナス26.98でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス1.15でした。これは3月11日にマイナス転換しました。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は6日です。

 

16日のNYダウは3日続伸し、前日比518.76ドル高の34063.10ドルでした。ナスダック総合株価指数は続伸し、同487.932ポイント高の13436.553ポイントと、上昇幅、上昇率とも今年最大でした。FRBは16日のFOMCで政策金利の誘導目標を0.25ポイント引き上げ、0.25~0.5%としました。政策金利見通しでは、年内の利上げ回数は今回を含め7回と前回12月会合の3回から大幅に増やしました。23年にも4回の利上げを実施し、最終的な政策金利は2.75%に高まるとの予想を示しました。

 

本日の東京株式市場は、16日の米国株高を素直に好感するでしょう。日経平均の想定レンジは26300円±500円程度です。ウクライナのゼレンスキー大統領が16日のビデオ演説で、ロシアとの停戦協議について「交渉に現実味が出てきた」と述べたことがポジティブ材料です。また、16日、中国国営の新華社が「劉副首相が主催する国務院(政府)金融安定発展委員会が、足元の中国経済に関し議論した」と報じ、1~3月期の景気下支えの必要性に触れて金融政策で対応する意向や、米上場の中国企業に関する米中規制当局の協力案作成の前向きな進展を伝えたことを受け、16日の米株式市場で中国株のADRが軒並み急騰しました。これも追い風です。ただし、外部環境好転を好感した買い一巡後は膠着する見通しです。というのは、テクニカル的に、25日移動平均線(16日現在26338.20円)、日足ベースの一目均衡表の基準線(同26281.22円)などが戻りメドと意識する投資家が売りを出してくる可能性が高いからです。

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