2月24日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録
2月22日の日経平均は前日比368.78円(1.34%)安の27104.32円と大幅続落しました。5日移動平均線(22日現在27463.79円)、25日移動平均線(同27376.60円)、75日移動平均線(同27297.56円)、100日移動平均線(同27208.56円)、200日移動平均線(同27268.40円)全て下回ってしまいました。2月24日の大阪証券取引所における日経平均先物3月物の夜間取引終値は前日比90円高の27220円、高値は24日05時41分の27240円、安値は23日00時32分の終値26950円でした。22日の騰落レシオ(6日移動平均)は97.39%でした。新高値銘柄数は68、新安値銘柄数は28でした。また、MACD(12日-26日)は120.47、シグナル(9日)は195.56でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス75.09でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は3日です。ちなみに、当社の「大底確認10項目」のうち「3つ」(前日は1つ)が点灯している状況です。
22日のNYダウは続落し、前日比84.50ドル安の33045.09ドルでした。ナスダック総合株価指数は4日ぶりに反発し、同14.77ポイント高の1万1507.07でした。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い3.91%で取引を終えました。午後にFOMCの議事要旨(1月31日〜2月1日開催分)が公表されました。ほぼすべての参加者が0.25%の利上げに賛成した一方、少数の参加者が0.5%の引き上げを主張していたことがわかりました。ですがそれはほぼ市場の想定内の内容で、影響は限定的でした。
23日のNYダウは3日ぶりに反発し、前日比108.82ドル高の33153.91ドルでした。ナスダック総合株価指数は続伸し、同83.33ポイント高の11590.40ポイントでした。一時3.97%と昨年11月以来の高水準を付けたものの、米10年物国債利回りは前日比0.03%低い3.88%で取引を終えました。この長期金利の低下が株への好材料となりました。
日経平均については、5日移動平均線自体が21日に下向きに転じました。本日以降、5日移動平均線が上向きに転じるためには、本日終値が2月16日の27696.41円を上回る必要があります。22日の日経平均ボラティリティー・インデックスは前日比1.18(7.23%)高の17.50でした。本日の日経平均のメインの想定レンジは22日終値27104.32円±400円程度です。
本日、25移動平均線が下向き転換するには、終値で1月19日の26405.23円を下回ることが必要です。なお、調整が本格化した場合の第1押し目メドは1月23日と1月24日とで空けた窓(26938.28円~27150.43円)埋め水準です。さらに深押しした場合の第2メドは1月20日と1月23日とで空けた窓(26553.53円~26788.76円)埋め水準を想定しています。
現状に関しては、「コロナ・ショック」時のように、各国政府がヒト・モノの流れを人為的に且つ急に止めて「今後の世界経済はどうなってしまうんだ?」というようなパニック状態でもなく、また、「リーマン・ショック」のような世界規模の金融危機が発生しているわけでもありません。このため、変な言い方ですが、仮に、日本株が、目先調整するにしても、ストップ安売り気配や前日比二桁安が続出するような「無秩序な下落」は避けられ、上げ下げを繰り返しながら、徐々に水準を切り下げる「秩序だった下落」を想定しています。ただし、今後○○危機が起きたら話は別です。
調整期間に関しては、市場の一部では、3月9・10日の黒田体制最後の日銀金融政策決定会合でのYCC修正リスクが警戒されています。このため、会合通過でイベントリスクも大幅低下する見通しであることに加え、10日が先物・オプションのメジャーSQなので、需給面からSQ前後での底入れが現時点でのメインシナリオです。
なお、植田新体制になっても、決定会合でのYCC修正リスク・撤廃リスクは常に警戒される可能性が高いので、4月27・28日、6月15・16日、7月27・28日、9月21・22日、10月30・31日、12月18・19日前後の日本株は、金融政策変更リスクを警戒して、相当不安定になりそうです。
ちなみに、本日、日銀次期総裁候補の植田和男氏(午前)・内田真一氏と氷見野良三氏(午後)に対する所信聴取と質疑が明日24日、衆院で行われます。このため本日は、正副総裁の発言に右往左往する可能性が高そうです。恐らく、過激で具体的な発言はしないとは思いますが、要注意ですね。
カブ知恵厳選おすすめ投資顧問
カブ知恵スタッフが実際に登録し、情報提供を受けている投資顧問をピックアップ!短期取り組みに強い投資顧問、材料株に強い投資顧問、人気テーマをいち早く配信する投資顧問、ファンドなど機関の取り組み状況を配信する投資顧問、狙い目IPO銘柄を教えてくれる投資顧問、それぞれに特徴やメリットがあります。基本的な情報配信はメルマガ登録だけの無料で受け取ることができますので試してみるといいでしょう。おすすめです。