3月3日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録
2日の日経平均は前日比17.66円(0.06%)安の27498.87円と小幅ながら3日ぶりに反落しました。5日移動平均線(2日現在27467.68円)、25日移動平均線(同27487.78円)、75日移動平均線(同27291.91円)、100日移動平均線(同27264.54円)、200日移動平均線(同27292.48円)全て上回っています。3日の大阪証券取引所における日経平均先物3月物の夜間取引終値は前日比180円高の27700円、高値は3日05時38分の27740円、安値は2日17時09分の27460円でした。2日の騰落レシオ(6日移動平均)は110.67%でした。新高値銘柄数は153、新安値銘柄数は13でした。また、MACD(12日-26日)は90.45、シグナル(9日)は128.20でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス37.75でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は2日です。ちなみに、当社の「大底確認10項目」のうち「1つ」(前日は2つ)、「天井確認10項目」のうち「1つ」(前日も1つ)が点灯している状況です。
2日のNYダウは続伸し、前日比341.73ドル高の33003.57ドルでした。ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発し、同83.50ポイント高の11462.98ポイントでした。タカ派とされるアトランタ連銀のボスティック総裁が2日、21~22日に開くFOMCでの利上げ幅について「0.25%に断固賛成している」と述べたことが、好感されました。1日夕に発表した24年1月期通期の業績見通しが市場予想を大幅に上回り、好感した買いが膨らんだ、セールスフォースが11.50%高となり、1銘柄でダウを126.58ドル押し上げました。
日経平均については、5日移動平均線自体が1日に上向きに転じました。本日以降、5日移動平均線が下向きに転じるためには、本日終値が2月24日の27453.48円を下回る必要があります。2日の日経平均ボラティリティー・インデックスは前日比0.11(0.70%)高の15.89でした。本日の日経平均のメインの想定レンジは2日終値27498.87円±400円程度です。
本日、25移動平均線が下向き転換するには、終値で1月26日の27362.75円を下回ることが必要です。一方、75日移動平均線が2日に上向きに転じました。このため、2月6日の27821.22円がまずは戻りメドとして意識されそうです。逆に、調整が本格化した場合の第1押し目メドは1月23日と1月24日とで空けた窓(26938.28円~27150.43円)埋め水準です。さらに深押しした場合の第2メドは1月20日と1月23日とで空けた窓(26553.53円~26788.76円)埋め水準を想定しています。
2月27日が前日比29.52円高、翌28日が同21.60円安、そして3月1日が同70.97円高、2日が:17.66円安です。27500円を挟み膠着感が非常に強い状況です。売り方買い方の勢力が均衡しているようです。しかしながら、そのバランスが崩れたら、それなりの値幅を伴った変動を警戒しておく必要はあるでしょう。25日移動平均線の向きが下降転換したら、下方向への警戒をより強めておきたいと考えていますが、2日現在、25日移動平均線は25日連続で上昇中です。
調整入りしたケースでの期間に関しては、市場の一部では、3月9・10日の黒田体制最後の日銀金融政策決定会合でのYCC修正リスクが警戒されています。ただし、「ブルームバーグがエコノミスト49人を対象に2月24日から3月1日まで実施した調査によると、3月9、10日の会合については9割超の46人が金融緩和政策の現状維持を予想している。」そうです。このため、3月会合でのイベントリスクが現時点では低下しているもようです。ですが、10日が先物・オプションのメジャーSQなので、需給面からSQ前後での底入れが現時点でのメインシナリオです。
なお、植田新体制になっても、決定会合でのYCC修正リスク・撤廃リスクは常に警戒される可能性が高いので、4月27・28日、6月15・16日、7月27・28日、9月21・22日、10月30・31日、12月18・19日前後の日本株は、金融政策変更リスクを警戒して、相当不安定になりそうです。
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