7月12日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録

<本日の注目銘柄>

QDレーザ(6613)

一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(理事長:豊田章男 トヨタ自動車株式会社 代表取締役会長)が主催する「もっといいモビリティ社会」をつくるアイデアコンテスト「Make a Move PROJECT」の「Mobility for ALL 2023」部門において、提案プロジェクトが採択されました。本プロジェクトでは、2023 年 9 月にモビリティリゾートもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)で開催されるレースにあわせて実証実験を行います。これが注目ポイントです。

 

ちなみに同社は、4月17日、アイオーコア株式会社より量子ドットレーザを6万個量産受注し、5月より出荷を開始することを発表しました。量子ドットレーザは自ら光ることができないシリコンフォトニクスチップに不可欠の光源で、光配線用シリコンフォトニクスチップ「IOCore(製品名)」に搭載されます。半導体 LSI を従来の銅配線ではなく高速の光配線で直接つなぐことにより、コンピュータの情報処理速度が飛躍的に向上します。量産を開始する量子ドットレーザと IOCore は、今後数年間で全世界のデータセンターサーバ、5G/6G 基地局、AI エンジン、医療機器、航空機、自動車等の様々な応用分野を対象に実装される予定です。世界で唯一量子ドットレーザの量産能力を持つ QD レーザ社は、年間数千万台の光通信用レーザ市場に匹敵する巨大な光配線市場の立上がりに向けて、量産体制を強化していく方針です。

<本日の監視銘柄群>

シリコンスタジオ(3907)、ボードルア(4413)、WACUL(4173)、タカキユー(8166)、ローソン(2651)

 

<前日の東京株式市場>

11日の日経平均は前日比13.84円(0.04%)高の32203.57円と6日ぶりに小幅反発しました。5日移動平均線(11日現在32578.69円)、25日移動平均線(同32930.85円)を下回っています。一方、75日移動平均線(同30469.64円)は上回っています。12日の大阪証券取引所における日経平均先物9月物の夜間取引終値は前日比80円高の32320円、高値は12日06時00分の終値32320円、安値は11日の17時51分の32040円でした。11日の騰落レシオ(6日移動平均)は53.16%でした。新高値銘柄数は58、新安値銘柄数は19でした。また、MACD(12日-26日)は218.78、シグナル(9日)は481.31でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス262.53でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は6日です。ちなみに、当社の「大底確認10項目」のうちが5つ(前日は3つ)が点灯している状況です。

 

<前日の米国金融市場>

11日のNYダウは続伸し、前日比317.02ドル高の34261.42ドルでした。ナスダック総合株価指数も続伸し、同75.22ポイント高の13760.70ポイントでした。クラウドサービスの値上げを発表したセールスフォースが前日比3.93%上昇し、ダウを55.00ドル押し上げました。また、4〜6月期の民間機の出荷台数が良好な伸びと受け止められたボーイングも2.55%上昇し、ダウを35.86ドル押し上げました。

 

<本日の東京株式市場の見通し>

11日の米国株が続伸したので、本日の東京株式市場は堅調に推移する見通しです。ですが、米国では12日に6月の米CPIが発表されます。市場コンセンサスは、エネルギー・食品を除くコア指数が前月比で0.3%上昇と、5月0.4%上昇から伸びが鈍化するというものです。ただし、前年同月比では5.0%上昇と、FRBの政策目標の2%を大きく上回った状態が続くとみられるため、FRBのタカ派スタンスは維持されることでしょう。なお、日本株については、6月第4週(26~30日)、海外勢は先物を5013億円売り越しました。現物株との合算では1971億円の売り越しでした。これまでの日本株上昇の牽引役だった海外勢の買いが一服したことで、中長期的な上昇相場における、健全な調整局面に入ったと可能性が高まったとみています。

 

<日経平均テクニカル分析>

日経平均については、5日移動平均線自体が4日連続で下降中です。本日以降、5日移動平均線が上向きに転じるためには、本日終値が7月5日の33338.70円を上回る必要があります。

 

7月10日に、25日移動平均線が、58日ぶりに下降に転じ、2日連続で下降中です。本日、25移動平均線が上向き転換するには、終値で6月7日の31913.74円を上回ることが必要です。

 

7月10日、「日経平均が25日移動平均線を下回り、且つ、25日移動平均線自体が下向きの状況」に状態に変化しました。これは、「本格的な調整入りのサイン」と考えています。

 

11日の東証グロース市場指数は前日比7.13p(0.72%)高の1004.16pでした。5日移動平均線(11日現在1007.08p)、25日移動平均線(同1028.32p)を下回っています。一方、75日移動平均線(同980.02p)は上回っています。5日移動平均線は、4日連続で下降中です。本日、上向きに転じるには、7月5日の1030.42pを上回る必要があります。25日移動平均線は28日連続で上昇しています。本日下向きに転じるには、6月7日の1000.39pを下回る必要があります。

 

東証グロース市場指数の25日移動平均線が、6月2日に上昇転換しました。短期資金の流入が期待できる状況に変化しました。目先は、本格的なリバウンドの発生を想定しています。ただし、25日移動平均線自体が下向きに転じるようだと、調整色が強まる可能性が高まります。そうなったら、下落を警戒する必要があります。

 

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