ZMP関連銘柄アートスパーク(3663)本命へ急浮上
アートスパーク(3663)がZMP株を48万株保有
情報源: アートスパークホールディングス株式会社
アートスパーク(3663)がZMP関連銘柄の本命として改めて急浮上となった。2月12日に同社が発表した決算において、ZMP株の具体的保有数を公表。ZMP株を48万株保有していることが明確となり注目を集めている。
自動運転関連の本命中の本命でありながら未上場の株式会社ZMP(ZMP Inc.)。同社は年内の株式上場が期待視されている。その出資元、株主である企業はZMP関連銘柄として度々物色されてきた経緯がある。特にアートスパーク(3663)のような時価総額が比較的少ない会社はZMPの上場で企業価値が桁違いに膨れ上がる可能性が高い。
2016年の大注目IPO銘柄となるZMP、その関連銘柄、そして自動運転関連銘柄に関しても今一度しっかりと見ておこう。
【記事補足】 2/18
当サイト読者の方からこちらの記事に関して「アートスパークが持つZMP株は発行数全体から見れば決して多くないのではないか。これで本命と言えるのだろうか。」といった趣旨のご指摘を頂いたので補足します。
アートスパークが持つZMP株(48万株保有)は確かに、ソニー(推定200万株保有)やJVCケンウッド(推定200万株)、その他の株主と比べても少ない方です。ただ、アートスパークの時価総額は他企業よりも桁が一つ少なく、ZMP上場時のインパクトは大きいだろうということで本命視させて頂いた次第です。アートスパークの保有ZMP株の比重が最も大きいという意味ではありませんのでご了承ください。
目次
ZMP株主・出資企業一覧
ZMPは未上場企業の為、全ての株主が公表されているわけではない。現時点で公式発表されている株主、出資元を記載する。
コード | 銘柄名 | 株式保有数・出資状況 |
8595 | ジャフコ | 保有株数不明→計434万株?(11月14日追記) |
4310 | ドリームインキュベータ | 保有株数不明→28万4,000株(11月14日追記) |
6632 | JVCケンウッド | 200万株(11月14日確定) |
6301 | コマツ | 保有株数不明→133万2,000株(11月14日追記) |
3666 | テクノスジャパン | 保有株数不明→保有なし(11月14日追記) |
3663 | アートスパーク | 当初240株×2000分割=現在48万株(直近決算で確定)(11月14日確定) |
3132 | マクニカ・富士エレ | 当初800株×2000分割=現在160万株(推定)(11月14日確定) |
2432 | ディー・エヌ・エー | ZMPとの合併会社「ロボットタクシー」の資本金7億円のうち、66.6%をDeNAが出資→株式の保有はなし |
6758 | ソニー | 200万株(推定)→66万6,000株(11月14日追記) |
8462 | フューチャーベンチャーキャピタル | 詳細不明→240万株(11月14日追記) |
海外 | 米インテル | 800万株(推定)→640万株(11月14日追記) |
イノベーション・エンジン | 保有株数不明→保有なし(11月14日追記) | |
三井住友トラスト・インベストメント | 保有株数不明→保有なし(11月14日追記) | |
エイチアイ | アートスパーク(3663)傘下。当初280株×2000分割=現在56万株(推定)→保有なし(11月14日追記) | |
NTTファイナンス | 当初270株×2000分割=現在54万株(推定)→保有なし(11月14日追記) |
以上が判明している範囲での株主とその持ち株状況。そして出資元の企業一覧となっている。
ZMPは2015年11月に1:2000の株式分割を発表している。この分割が上場を意識した動きであることは確かであり、これによりZMP関連銘柄が大きく注目を集めることとなった。
ZMP関連銘柄一覧
ZMPの株主、出資企業=ZMP関連銘柄と言えるが、業務提携、協業を行っている企業もZMP関連銘柄と言っていいだろう。以前も自動運転・ZMP関連銘柄の特集で関連銘柄を書いたが再度おさらいしておく。
コード | 銘柄名 | ZMPとの協業内容 |
6634 | ネクスグループ | ZMPの車両情報解析技術とネクスの通信モジュール技術で連携 |
3663 | アートスパーク | 子会社の「エイチアイ」がロボット制御用インターフェイスを共同開発 |
7991 | マミヤ・オーピー | GPS機能、自動運転技術を活用したゴルフ場芝刈り機向け障害物検知機能を共同開発 |
2432 | ディー・エヌ・エー | 合弁会社「ロボットタクシー」を設立 |
3676 | ハーツユナイテッド | 自動車業界向けのデバッグ及びデータ収集等実験代行に関する事業を行う株式会社ZEGを設立 |
6481 | THK | 物流支援ロボットの共同開発、生産支援、マーケティング・販売という一覧の流れを協業 |
6632 | JVCケンウッド | miuro音響設計パートナー企業 |
6301 | コマツ | 建設・鉱山機械の無人化・自動運転化で協業 |
6758 | ソニー | 自動運転車両用センサー・カメラの開発事業で協業 |
ZMPは自動運転技術は勿論のこと、物流支援サービスやGPSを活用した位置、環境計測サービス、画像認識技術などITに関連した様々な事業を行っている。
その他のZMP関連銘柄(思惑関連銘柄含む)
ZMPは未上場企業の為、前述した通り株主全てが公表されているわけではない。公式でZMP関連とは断言できないが、ZMPの上場で株価上昇が期待されるその他のZMP関連銘柄も見ておこう。
コード | 銘柄名 | 企業情報・業務内容 |
8462 | フューチャーベンチャーキャピタル | ジャフコ(8595)などと同様に、ベンチャーへの投資を行っている同社はZMPへも多額の出資を行っているのではとの思惑が根強い。未だ公式の発表はないが、投資家からはZMP関連銘柄だろうということで注目を集めている。 |
4667 | アイサンテクノロジー | ZMPと金銭授受による正式が協業はないとされているがZMPおよび名古屋大学と連携し、名古屋で自動運転の公道実証実験を行っている。 |
6769 | ザインエレクトロニクス | 第7回ZMPフォーラムにプラチナスポンサーとして協賛。自動運転やIoT事業においてZMPと連携を強めている。 |
ZMPの簡単な説明と概要を改めて掲載
株式会社ZMP(ZMP Inc.)はロボット開発のベンチャー企業であり、次世代自動車(自動運転車)だけでなく無人飛行機(ドローン)を含む物流支援ロボット、更にはこれらに用いられるリチウムイオン電池システムといった様々な最新技術の開発を行っている。
株式会社ZMP(ZMP Inc.)概要
種類:株式会社
本社所在地:〒112-0012 東京都文京区小石川5-41-10 住友不動産小石川ビル
設立:2001年1月30日
業種:電気機器
事業内容:カー・ロボティクス・プラットフォーム及びセンサ・システム事業、開発支援事業、実車実験支援事業、コネクティッド・カー事業、大学・企業向け研究用ロボット、ロボット教材
代表者:谷口恒
資本金:387,500,000円
会社ホームページ:http://www.zmp.co.jp
ZMPのIPO(新規株式公開)
2016年の目玉IPOをして期待されるZMP、そのIPO時期や上場した際に株主がどれ程の利益を得るのかを調べてみた。
ZMPの上場の時期はいつ頃か
早ければ2015年にも上場するのではと言われていたZMPだったが昨年の上場は見送られ、今年2016年のIPO期待が高まっている。2月は既にないと見て間違いないだろうが、承認申請が下りれば1ヶ月程度で上場という可能性もある。早ければ4月、もしくは夏の選挙前で株価上昇が期待されるタイミング、6月ごろということも考えられる。ZMP上場、2016年前半での期待度が非常に高い。
ZMPの初値予想
相場環境にもよるだろうが、ZMPほど期待度の大きい銘柄であれば初値が公募価格の2倍、3倍となってもおかしくはない。仮に公募価格3,000円だった場合、初値が10,000円以上ということも全く非現実的な話ではない。
ZMPの上場による株主への影響
今回話題となったアートスパーク(3663)を例にし、ZMPが上場した場合の影響を考えてみよう。
初値が先に挙げた10,000円を付けた場合、ZMP株を48万株持つ同社は一瞬にして48億円の含み益を抱えることとなる。時価総額約90億(2月時点)の同社にとっては莫大な額であることは間違いないだろう。
ただし、1月4日大発会で同社株が付けた高値2,995円はこういったZMP上場後までを全て考慮した額と捉える見方もある。上場観測が再浮上した際に再びこの高値更新を目指すだろうと考えられるが、ZMPが上場を果たした後まで株価上昇が期待できるとは考え難い。
ZMPのIPO主幹事証券はどこか
ZMPのIPO当選を果たすには主幹事がどこになるかしっかりとチェックしておきたい。
現時点では、あくまでも噂ではあるが昨年の上場見込みが延期となったのには主幹事証券を変更した為との情報がある。
元々は野村証券を主幹事として考えていたらしいが、その後にSMBC日興証券に主幹事変更となったのではないかとのこと。
ZMPのIPO当選を狙うのであれば野村証券、SMBC日興証券は最低でも抑えておきたい。
自動運転関連・ZMP関連銘柄の今後
目先、まずはZMPの上場に最大の注目が集まるのは間違いないだろう。しかし、そこが自動運転関連・ZMP関連銘柄のゴールではない。
2020年の東京オリンピックへ向け、自動車メーカー各社、ZMPといった電機機器・IT企業、そして国も一丸となって自動運転の完全導入を目指している。グーグルやアップルといった世界を代表する巨大企業との戦いになるだろう自動運転事業、ZMPが上場を果たしてからも技術開発が激化し、注目は継続していくだろう。
自動運転関連銘柄、それに関係の深いテーマ、IoT関連銘柄、人工知能(AI)関連銘柄、5G関連銘柄、ロボット関連銘柄も併せてチェックしてみて欲しい。
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