7月20日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録

<本日の注目銘柄>

リョービ(5851)

ダイカスト専業メーカーとしては日本初となる6000トンクラスのダイカストマシンの導入を決定しました。これが注目ポイントです。一部の自動車メーカーでは近年、車体の製造工程で超大型のダイカストマシンを用い大型構造部品を一体成形し、コストダウンやCO2排出量削減を図る動きが進んでいます。そこで同社でも、こうしたギガキャスト(超大型アルミダイカスト鋳造機)と呼ばれる次世代のダイカスト技術の導入を開始します。今後については、新車種開発において増加が見込まれる大型構造部品の試作サービス(設計、試作金型、試作品)の提供を2025年3月頃から予定しており、ギガキャストの採用を検討する自動車メーカーなどのお客に提案していきます。

 

2023年12月期 第2四半期の決算発表は、8月8日の予定です。2023年12月期第1四半期連結業績については、売上高は616.01億円(前年同四半期比7.3%増)、営業利益は19.31億円(同29.3%減)、経常利益は21.20億円(同32.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は12.91億円(同39.7%減)でした。セグメント別では、ダイカスト事業は、前年同期に比べて増収、減益でした。売上高は、国内、海外ともに増加しました。世界的なサプライチェーンの供給制約による自動車生産への影響により生産量(重量)は減少しましたが、原料(アルミ)価格上昇分の販売価格への転嫁が進んだことや、在外子会社の売上高の円換算額が円安の影響により増加したことにより、増収となりました。利益については、前年同期において原料価格の変動などで原価率が一時的に低下していた影響により、当四半期においては減益となりました。

 

2023年12月期第2四半期(累計)連結業績については、売上高は1290.00億円(前年同四半期比13.6%増)、営業利益は25.00億円(同22.1%増)、経常利益は24.00億円(同22.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は17.00億円(同5.9%減)の見通しです。また、2023年12月期通期連結業績については、売上高は2660.00億円(前期比6.6%増)、営業利益は75.00億円(同7.6%増)、経常利益は74.00億円(同5.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は55.00億円(同15.0%増)の見通しです。

 

 

<本日の監視銘柄群>

ネオマーケティング(4196)、クロスプラス(3320)、プラネット(2391)、メイホーホールディングス(7369)、日本製紙(3863)

 

<前日の東京株式市場>

19日の日経平均は前日比402.14円(1.24%)高の32896.03円と大幅に続伸しました。5日移動平均線(19日現在32428.89円)、75日移動平均線(同30790.94円)を上回っています。一方、25日移動平均線(同32965.72円)は下回っています。20日の大阪証券取引所における日経平均先物9月物の夜間取引終値は前日比120円安の32860円、高値は19日16時30分の始値33040円、安値は20日の03時09分の32790円でした。19日の騰落レシオ(6日移動平均)は121.09%でした。新高値銘柄数は102、新安値銘柄数は8でした。また、MACD(12日-26日)は90.33、シグナル(9日)は207.79でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス117.47でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は7日です。ちなみに、当社の「天井確認10項目」のうちが1つ(前日はゼロ)、「大底確認10項目」のうちが2つ(前日も2つ)が点灯している状況です。

 

<前日の米国金融市場>

19日のNYダウは8日続伸し、前日比109.28ドル高の35061.21ドルでした。35000ドル大台を回復し、2022年4月以来の高値を付けました。ナスダック総合株価指数は3日続伸し、同4.38ポイント高の14358.02ポイントと、2022年4月以来の高値を付けました。インフレの減速を背景に、FRBの利上げ長期化による、オーバーキル懸念が後退し、リスクアセットの株式が買われました。

 

<本日の東京株式市場の見通し>

19日の米国株が堅調だったので、本日の東京株式市場も堅調に推移するとみています。日経平均に関しては、5日移動平均線(19日現在32428.89円)を上回って推移する限り、買い方有利の状況(リバウンド)が続くとみています。リバウンドの主因は、18日にインドで開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で、日銀の植田和男総裁が長短金利操作の早期修正に否定的な姿勢を示したことで、外国為替市場で円が対ドルで下落(円高が一服)したことと考えています。ちなみに、植田氏は「(持続的・安定的な2%の物価目標達成には)まだ距離があるという認識がこれまであった」と述べた上で、「前提が変わらない限り、全体のストーリーは不変だ」と語ったとのことです。なお、この発言を受け、市場では、日銀のYCC修正時期は10月との見方が強まっているようです。物色では、インバウンド関連に注目しています。2023年上半期に日本を訪れた外国人旅行者は1071万人余りでした。上半期で1000万人を超えるのは、新型コロナの感染拡大前の2019年以来、4年ぶりです。これが買い材料視されそうです。

 

<日経平均テクニカル分析>

日経平均については、5日移動平均線は3日連続で上昇しています。本日以降、5日移動平均線が下向きに転じるためには、本日終値が7月12日の31943.93円を下回る必要があります。

 

7月12日に、25日移動平均線が、3日ぶりに上昇に転じ、4日連続で上昇しています。本日、25移動平均線が下向き転換するには、終値で6月13日の33018.65円を下回ることが必要です

 

7月19日に25日移動平均線が下降転換しました。今後、「日経平均が25日移動平均線を上回り、且つ、25日移動平均線自体が上向きの状況」に状態に変化するまでは、調整が続くとみています。

 

19日の東証グロース市場指数は前日比6.74p(0.67%)高の1006.56pでした。5日移動平均線(19日現在999.72p)を上回っています。75日移動平均線(同982.39p)も上回っています。一方、25日移動平均線(同1028.15p)は下回っています。5日移動平均線は、7月18日に上昇転換しました。本日、下向きに転じるには、7月12日の986.13pを下回る必要があります。25日移動平均線は2日連続で下降しています。本日上向きに転じるには、6月14日の1013.12pを上回る必要があります。

 

今後、「東証グロース市場指数が25日移動平均線を上回り、且つ、25日移動平均線自体が上向きの状況」に状態に変化するまでは、調整が続くとみています。

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