10月16日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録
<本日の注目銘柄>
アドバンテスト(6857)
生成AI関連のコアストックとして注目します。
「「Chat(チャット)GPTに関連する半導体メーカーのほとんどは当社の顧客、もしくは潜在的な顧客と認識している」。アドテストの吉田芳明社長が4月下旬の23年3月期決算説明会で語った」、と、2023年7月26日、日経新聞が報じています。
なお、「2024 年 3 月期(2023 年度)第 1 四半期決算説明会 質疑応答要旨」によれば、会社側はいくつかの質疑に対して、生成AI絡みでは、「生成 AI の社会実装の進展に伴い、急角度な需要拡大を期待する声が当社の顧客である主要なファウンドリーやファブレス企業からも聞こえてきている」、「生成 AI 関連のプロセッサにおいて、当社は大きなシェアを有している。GPU のリーディングカンパニーを含め、AI 関連の世界中の顧客にエンジニアリングサポートを続けて、信頼関係を構築し、長期にわたりエンゲージメントを深めている結果である」、「HBM など AI 関連でのメモリテスタ需要は、顧客が生産数量を上げるために、来期予算で急速な投資を開始していく感触を得ており、3Q よりも 4Q のほうが売上高が高まると見込んでいる」、「生成 AI がもたらすテスタ市場規模の今後見通しを、現時点で定量的に言及することは難しいが、AI/HPC 関連でのテスタ需要は、アプリケーション・プロセッサに伴うテスタ需要に対して、今後同等以上になると見込んでいる」などと応答しています。
<前日の東京株式市場>
13日の日経平均は前日比178.67円(0.55%)安の32315.99円と、4日ぶりに反落しました。5日移動平均線(13日現在31897.67円)、25日移動平均線(同32266.95円)を上回っています。一方、75日移動平均線(同32430.96円)は下回りました。14日の大阪証券取引所における日経平均先物12月物の夜間取引終値は前日比370円安31880円、高値は13日16時40分の32340円、安値は14日02時32分の31850円でした。13日の騰落レシオ(6日移動平均)は146.19%でした。新高値銘柄数は42、新安値銘柄数は78でした。また、MACD(12日-26日)はマイナス176.39、シグナル(9日)はマイナス280.87でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)は104.48でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は6日です。ちなみに、当社の「天井確認10項目」のうちが3つ(前日は4つ)が点灯している状況です。
<前日の米国金融市場>
13日のNYダウは反発し、前日比39.15ドル高の33670.29ドルでした。ナスダック総合株価指数は続落し、同166.99ポイント安の13407.23ポイントでした。JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴなど、四半期決算が好感された金融株の一角が買われました。しかしながら、中東情勢が一段と緊迫化したことで、WTI期近の11月物は前日比4.78ドル(5.8%)高の1バレル87.69ドルで取引を終えました。このため、リスクオフムードが強まり、低リスクの債券が買われ、高リスクのハイテク株は売られました。
<本日の東京株式市場の見通し>
13日のナスダック安が嫌気され、売りが先行する見通しです。米株安の主因はイスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突の激化懸念を背景にした、「原油高→インフレ再燃懸念→金利先高観の強まり」による、「投資家のリスクオフ」です。安全資産の債券や金(ゴールド)が買われる一方で、リスク資産の株式は売られやすくなっています。戻り売りで、終日、売り圧力が強く、上値の重い1日となりそうです。
<日経平均テクニカル分析>
日経平均については、5日移動平均線は3日連続で上昇しました。本日以降、5日移動平均線が下向きに転じるためには、本日終値が10月6日の30994.67円を下回る必要があります。
25日移動平均線は、8日連続で下降しました。本日、25移動平均線が上向き転換するには、終値で9月7日の32991.08円を上回ることが必要です。
今後に関しては、9月28日に「日経平均が25日移動平均線を下回り、且つ、25日移動平均線自体が下向きの状況」の状況になったため、調整入りのサインが点灯したと考えます。今後、「日経平均が25日移動平均線を上回り、且つ、25日移動平均線自体が上向きの状況」になるまでは、調整局面が続く見通しです。
13日の東証グロース市場指数は前日比31.17p(3.44%)安の873.94pでした。5日移動平均線(13日現在896.65p)、25日移動平均線(同926.72p)、75日移動平均線(同963.55p)全て下回っています。5日移動平均線は、2日ぶりに下降転換しました。本日、上向きに転じるには、10月6日の900.48pを上回る必要があります。25日移動平均線は13日連続で下降しました。ちなみに同線は、9月21日まで46日連続で下降していました。本日、上向きに転じるには、9月7日の967.07pを上回る必要があります。
今後、「東証グロース市場指数が25日移動平均線を上回り、且つ、25日移動平均線自体が上向きの状況」に状態に変化するまでは、調整が続くとみています。
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