個別銘柄情報(7/19分)

アルバック(6728)、GSは投資判断を引き上げ
3345円 245円高
ゴールドマン・サックス証券は、同社の投資判断を従来の「中立」から「買い(コンビクション)」に引き上げ、目標株価3700円は据え置いた。GSでは、1)堅調な液晶投資、2)有機EL/3D-NAND/次世代メモリ等、技術変化に伴う投資増加の恩恵、3)規律ある事業経営の持続、を背景に17/6期へ利益成長を予想しているという。しかしながら、現状の株価(17/6期GS予想ベースPER11倍[税率平準化ベース]、セクター平均は同16倍)には織り込まれていないと考えたそうだ。また、円高による業績影響が軽微である点も安心感があるとも。

T&DHD(8795)、GSは投資判断を引き上げ
1006.5円 15.6円高
ゴールドマン・サックス証券は、同社の投資判断を従来の「中立」から「買い」に引き上げ、目標株価は同1250円から1140円に引き下げた。同社は上場生保4社の中で最も自己資本が充実しており、資本の安定性が相対的に高いという。GSでは、他の生保3社が終局金利を導入(エンベデッド・バリューを押し上げる効果がある)した一方で、T&Dが今や「純粋な」エンベデッド・バリュー計算方法を堅持する唯一の企業であることも前向きに評価しているそうだ。営業職員に対するインセンティブ制度の刷新や商品ミックスの変更が奏功し、T&Dは厳しい金利環境下でもプラスの利益率を維持できると考えたという。

MS&AD(8725)、GSは投資判断を引き下げ
2773.5円 16.5円安
ゴールドマン・サックス証券は、同社の投資判断を従来の「買い」から「中立」に引き下げ、目標株価を同3500円から3080円に引き下げた。MS&ADはマイナス金利に対して比較的好ましい位置にあり、その点に変化はないものの、買い判断の他生保と比べ上値余地は限られると考えたという。MS&ADは2016年2月にAmlinを買収したばかりだが、英国のEU離脱決定(ブレグジット)は同子会社の事業に一定の下方圧力となると見たそうだ。ブレグジットによりロイズ関連事業は困難に直面しており、現在のところAmlinは成長を続けているものの、英ポンド/円の継続的な下落は株価への脅威となるという。

かんぽ生命(7181)、GSは投資判断を引き上げ
2112円 19円高
ゴールドマン・サックス証券は、同社の投資判断を従来の「売り」から「中立」に引き上げ、目標株価を同2200円から2450円に引き上げた。目標株価2200円が達成されたことを受け、同社の投資判断を引き上げたという。一方、同社は商品構成が貯蓄型商品に大きく偏り、また運用が困難なほど大規模なポートフォリオを抱えるなど構造的に困難な位置にあり、その解決は難しいと考えているそうだ。かんぽ生命の事業では、第三分野保険が唯一プラスのマージンをあげているとGSでは見ており、その販売高が同社の資本積み上がりにとって鍵となるという。

りそなHD(8308)、野村は投資判断を引き上げ
413.28円 5.3円高
野村證券は、同社の投資判断を従来の「Neutral」から「Buy」に引き上げ、目標株価は同780円から690円に引き下げた。年初来の株価下落でPBR(16.3実績)が0.5倍台で推移する等、同社株も割安感が強まってきたと判断したという。目先の業績面では国内預貸金利ざや低下圧力が厳しく、短期的なカタリストに乏しいものの、オムニチャネル戦略等リテール特化戦略は評価できるそうだ。非金利収益による収益底上げが待たれるが、大手行中でも投資ホライズンの観点からは中長期で注目したいという。

ペプチドリーム(4587)、野村は「Buy」でカバレッジを開始
5440円 485円高
野村證券は、同社について、新規に投資判断を「Buy」、目標株価8700円でカバレッジを開始した。野村では共同開発プロジェクト数の増加、1社あたりのプロジェクト数の増加による業績拡大を見込んだという。共同開発及びPDPS(Peptide Discovery Platform System)から創製された医薬品の臨床入り、臨床試験ステージ進展によるマイルストン収入の獲得は株主価値拡大のカタリストになると考えたそうだ。

タカラバイオ(4974)、野村は「Buy」でカバレッジを開始
1361円 62円高
野村證券は、同社について、新規に投資判断を「Buy」、目標株価1700円でカバレッジを開始した。17.3期は米国のバイオ試薬拡販、欧州での直販地域拡大、中国の診断用試薬の拡販が進むが、円高の影響が大きく、売上高前期比1.3%増の301億円、営業利益同1.6%増の27億円を予想したという。18.3期以降は最先端の試薬の需要拡大や、日本での細胞加工受託サービスの拡大が顕著になると見たそうだ。高採算試薬の成長、受託設備の稼働率向上で営業利益率は16.3期の9%から26.3期に22%まで改善を見込んだという。

東宝(9602)、野村は目標株価を引き上げ
3220円 195円高
野村證券は、同社の投資判断は「Neutral」に据え置いたが、目標株価を従来の3000円から3280円に引き上げた。映画事業の持続的な利益率の向上を評価し、17.2期の営業利益を従来の345億円→395億円へ上方修正したという。また、不動産取得税の剥落と道路事業の好調を今回新たに業績に織り込んだそうだ。映画事業の好調さは同社配給映画のヒット率の高さ、不採算店舗の閉鎖、デジタル配給等による継続的費用削減で18.2期も継続すると見込み、18.2期の営業利益を従来の356億円→390億円へ見直したという。

イーレックス(9517)、MUMSSは目標株価を引き上げ
2806円 324円高
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(MUMSS)は、同社のレーティング「Buy」を継続し、目標株価を従来の3650円から4000円に引き上げた。今年4月参入した低圧部門は5月中旬に申し込み件数が1万件を超え、MUMSS従来想定を上回る勢いで進捗しているという。小売拡大で代理店報酬等の販売管理費は増加するが、小売比率上昇に伴う売価向上などを考慮しMUMSS予想を上方修正したそうだ。卸電力取引価格は再生可能エネルギーの増加等に伴い低下傾向にあり、余剰時売却の損失拡大に影響する一方、調達コスト抑制にも寄与するという。

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