個別銘柄情報(10/27分)
日立化(4217)、野村は投資判断を引き下げ
2379円 108円安
野村證券は、同社の投資判断を従来の「Buy」から「Neutral」に引き下げ、目標株価は同2500円から2700円に引き上げた。Q2の業績は堅調であり、17.3期以降の野村予想を微修正したが、大きな業績の見方は不変だという。一方、株価の上昇で目標株価との乖離が小さくなったことからレーティングを引き下げたそうだ。会社はコメントしていないが、野村では中国スマホ向け材料が17.3期は前倒しで販売されたと推定しているという。
富通ゼネ(6755)、野村は目標株価を引き上げ
2266円 87円安
野村證券は、同社の投資判断「Buy」を継続し、目標株価を従来の2700円から3000円に引き上げた。空調機器の市場拡大を追い風に中期的に着実な業績拡大が見込まれるという。グローバルな販売網を有しており、北米やインドなどの市場成長を取り込んでいくことが可能だそうだ。安定したフリーキャッシュフローを活かしたM&A戦略や株主還元の強化などにも注目しているという。
カカクコム(2371)、GSは投資判断を引き下げ
1755円 65円安
ゴールドマン・サックス証券は、同社の投資判断を従来の「中立」から「売り」に引き上げ、目標株価を同1700円から1400円に引き下げた。主力事業である価格.comと食べログは開始から10年以上が経過し、利用者数はそれぞれ数千万で国内最大、収益面でも成熟期に入りつつあるという。今後の成長をけん引する新規事業の立ち上がりも主力事業の成長鈍化をカバーするには不十分と考え、同社の現状の来期23倍のperを正当化する成長は難しいと考えたそうだ。
キヤノン(7751)、JPは投資判断を引き下げ
2961.5円 91.5円安
JPモルガン証券は、同社の投資判断を従来の「Neutral」から「Underweight」に引き下げ、目標株価を同2900円から2700円に引き下げた。3D NANDシフトにより露光装置販売台数計画が引き下げられたという。Q3実績営業利益はコンセンサスを下回り、年間営業利益は為替レート前提見直し分が下方修正となったそうだ。マクロ影響を打ち返す為の収益構造改革が遅れる中、新たな収益構造問題を抱えたと判断したという。
日電子(6951)、CSは「OUTPERFORM」でカバレッジを開始
431円 27円高
クレディ・スイス証券は、同社について、新規に投資評価を「OUTPERFORM」、目標株価を510円でカバレッジを開始した。マルチビームの描画装置の安定的な業績寄与に加え、理科学・医用事業においても、事業拡大の基盤は整ったと考えたという。15年末より同社株価が大きく調整した主因の円高による業績への影響はおおむね織り込まれたと見たそうだ。17/3期通期計画下方修正、もしくは補正予算による営業利益押し上げ要因約30億円を織り込んでの通期計画据え置きを悪材料出尽くしの好機と捉えたいという。
ウエストHD(1407)、いちよしは「A」でカバレッジを開始
849円 35円高
いちよし経済研究所は、同社について、新規にレーティングを「A」、フェアバリューを1500円でカバレッジを開始した。同社は太陽光発電システムの施工・卸売などを行う太陽光発電事業を収益の中心としているが、メンテナンス事業、電力事業、省エネルギー事業といったストック型ビジネスへと注力することで、17.8期は3期ぶりに増収増益に転じると予想したという。同社が志向する「エリア・ドミナント戦略」によって、「総合エネルギーマネジメント」企業への脱皮が図られる見通しだそうだ。
栄研化(4549)、いちよしはレーティングを引き下げ
29478円 78円安
いちよし経済研究所は、同社のレーティングを従来の「B」から「C」に引き下げ、目標株価を同2000円から2400円に引き上げた。金融資産の増加や企業固有のリスクプレミアムの見直し(自社製品の構成比の上昇を評価)によりフェアバリューを引き上げたが、株価が上昇したためレーティングを「C」に変更したという。営業利益は2Q累計会社計画を2割上回ったが、一部の販管費の発生の遅れ等を考慮し、同社は通期計画(前期比23.4%営業減益)を変えていないという。いちよしでは、会社計画は保守的と考えていたが、足元の状況はそれを裏付ける進捗とみて、17.3期業績予想を継続したそうだ。
神島化(4026)、岩井コスモは「A」でカバレッジを開始
1171円 86円高
岩井コスモ証券は、同社について、新規に投資判断を「A」、目標株価を1400円でカバレッジを開始した。窯業系建材の売上比率が大きいが、同社は化成品事業(マグネシウム)を成長エンジンと位置付けており、売上全体に占める化成品比率を前期の29%から3年後の19.4期には39%まで10%の引き上げを目指しているという。また、設備設備増強も寄与して、今期の営業利益は6割超増益でROEは15%台に上昇する見通しだそうだ。加えて、宇宙太陽光利用システムなどの実用化に向けてセラミック事業の将来性にも注目だという。
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