20日の海外動向と本日の相場見通し 米株反発を受け、日経平均は堅調も上値は重そう
21日の大阪ナイトセッションの日経先物12月物は前日比60円高の23590円、高値は21日01時35分の23640円、安値は20日16時30分の23530円でした。20日のNYダウは反発、前日比113.37ドル高の28308.79ドルでした。ナスダック総合株価指数は6日ぶりに反発、同37.61ポイント高の11516.49ポイントでした。民主党のペロシ下院議長が20日、ブルームバーグの番組で「交渉は前進している」と先行きを楽観していると述べたことが好感されました。また、米バイオ製薬モデルナのトップが19日、ワクチンの臨床試験で良好な結果が得られれば米政府が12月に緊急使用を認める可能性があると明らかにしたことも投資家心理を明るくさせました。NY原油先物相場は4日ぶりに反発、WTI期近の11月物は前日比0.63ドル高の1バレル41.46ドルでした。NY金先物相場は続伸、12月物は前日比3.7ドル高の1トロイオンス1915.4ドルでした。NY円相場は下落、前日比10銭円安・ドル高の1ドル=105円45~55銭でした。
10月20日のVIX指数は前日比0.17(0.58%)高の29.35でした。また、VIX3Mは同0.29(0.95%)高の30.11で、VIX/VIX3Mレシオは同0.01(1.55%)高の0.97と、依然として1を下回っていますが、上昇傾向です。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比0.56(0.45%)高の125.31でした。
一方、10月20日の日本では、プット・コールレシオは1.82と前日の1.49から上昇しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は99.27と前日の107.22から低下しました。新高値銘柄数は60、新安値銘柄数は12でした。
なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は10月20日現在「上向き」から「水平」に転換しました。転換線は「水平」から「上向き」に転換しました。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前よりも上で推移し、「好転」継続です。そして、引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。また、10月20日現在のMACD(12日-26日)は103.00と前日の105.80から低下、シグナル(9日)は104.93と前日の100.84から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス1.93と前日のプラス4.96から低下し、「売り」転換です。
「ペロシ米下院議長とムニューシン財務長官は20日の協議で、追加の経済対策を巡る合意に近付いた。ペロシ議長の報道官がツイッターで明らかにした。協議は21日も継続される。また「双方は妥協に向け真剣に取り組んでいる」という。」と伝わっています。これは期待材料です。一方、米司法省が20日、グーグルを独占禁止法(反トラスト法)違反の疑いで連邦地裁に提訴したことは、既に織り込み済みとはいえ、ややネガティブな材料です。期待材料とネガティブ材料が混在しているため、本日の日経平均は膠着しそうです。想定レンジは23600円±200円程度です。
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