9日の海外動向と本日の相場見通し 売り一巡後は、膠着感が強まりそう

10日の大阪ナイトセッションの日経平均先物12月物は前日比260円安の26600円、高値は9日17時50分の26920円、安値は10日03時56分の26510円でした。

9日のNYダウは反落、前日比105.07安の30068.81ドルとなりました。ナスダック総合株価指数は反落、同243.821ポイント安の12338.953ポイントとなりました。S&P500種株価指数は反落、同29.43ポイント安の3672.82ポイントとなりました。

米連邦取引委員会(FTC)と全米のほぼ全ての州が9日、反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いで、フェイスブックを提訴したことや、追加の経済対策を巡る協議の不透明感などから、投資家心理の悪化につながりました。

NY原油先物相場は3日続落、WTI期近の2021年1月物は前日比0.08ドル安の1バレル45.52ドルでした。NY金先物相場は続伸、2月物は前日比36.4ドル安の1トロイオンス1838.5ドルでした。NY円相場は続落、前日比10銭円安・ドル高の1ドル=104円20~30銭でした。

9日のVIX指数は前日比1.59(7.69%)高の22.27でした。また、VIX3Mは同0.86(3.60%)高の24.73で、VIX/VIX3Mレシオは同0.03(3.94%)高の0.90と、1を割り込んでいます。米国株式市場が落ち着きを取り戻しています。このため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性は大幅に低下しています。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比0.85(0.63%)高の135.75でした。

一方、9日の日本では、プット・コールレシオは0.35と前日の0.27から上昇しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は119.13と前日の120.47から下落しました。新高値銘柄数は68、新安値銘柄数は11でした。

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は9日現在「水平」から「上向き」に転換しました。転換線は「水平」から「上向き」に転換しました。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前よりも上に浮上したままで、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は、「水平」継続です。また、9日現在のMACD(12日-26日)は632.23と前日の645.49から低下、シグナル(9日)は707.94と前日の715.75から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)は-75.706と前日の-70.26から低下し、「売り」継続です。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は3日です。

米連邦取引委員会(FTC)と全米のほぼ全ての州が9日、反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いで、フェイスブックを提訴したことや、追加の経済対策を巡る協議の不透明感などから、米株が軟調でした。朝方はこれを嫌気した売りが先行しそうです。また、明日にメジャーSQを控えています。このため、積極的な売買は手控えられそうです。よって、日経平均の上値は重そうです。その一方で、下値を売り叩くだけの材料は特に見当たりません。このため、外部環境悪化を嫌気した売り一巡後は、膠着感が強まるとみています。想定レンジは26600円±300円程度です。

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