15日の海外動向と本日の相場見通し 米国株堅調、日経平均もしっかり
16日の大阪ナイトセッションの日経平均先物3月物は前日比150円高の26780円、高値は終値、安値は15日17時01分の26610円でした。15日のNYダウは反発、前日比337.76ドル高の30199.31ドルでした。ナスダック総合株価指数は続伸、同155.020ポイント高の12595.060ポイントと、1週間ぶりに過去最高値を更新しました。NY原油先物相場は続伸、WTI期近の1月物は前日比0.63ドル高の1バレル47.62ドルでした。NY金先物相場は反発、21年2月物は前日比23.2ドル高の1トロイオンス1855.3ドルでした。
15日のVIX指数は前日比1.83(7.40%)安の22.89でした。また、VIX3Mは同1.24(4.57%)安の25.87で、VIX/VIX3Mレシオは同0.03(2.96%)安の0.88と、1を割り込んでいます。このため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性は大幅に低下しています。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比0.34(0.24%)安の138.95でした。
一方、15日の日本では、プット・コールレシオは0.42と前日の0.38から上昇しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は106.71と前日の110.80から低下しました。新高値銘柄数は64、新安値銘柄数は5でした。
なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は15日現在「上向き」継続です。転換線は「水平」継続です。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前よりも上に浮上したままで、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は、「上向き」継続です。また、15日現在のMACD(12日-26日)は520.75と前日の550.91から低下、シグナル(9日)は632.46と前日の657.41から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス111.71と前日のマイナス106.50から低下し、「売り」継続です。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は5日です。
米国では、14日、経済対策を巡り、超党派の議員グループが、失業保険の拡充など与野党が合意しやすい項目に絞った法案を公表し、早期成立を目指すとの観測が強まっています。また、米与野党トップが15日中に協議するとも伝わっています。さらに、FDAが15日、モデルナが開発中のワクチンの予防効果について「感染防止に有効で安全性も高い」との報告書をまとめたため、緊急使用が承認されるとの見方が強まりました。さらに、15日、「来年1~6月にiPhoneの生産を前年同期比3割増やす方針を取引企業に伝えた」と報じられています。このような状況下、本日の日経平均は堅調に推移するでしょう。想定レンジは26800円±300円程度です。
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