4月20日の海外動向と本日の相場見通し 世界的な新型コロナ感染者数拡大を嫌気、日経平均は軟調推移
4月21日の大阪ナイトセッションの日経平均先物6月物は前日比530円安の28610円、高値はナイトセッション始値の20日16時30分の29140円、安値は21日00時22分の28510円でした。20日のNYダウは続落、前日比256.33ドル安の33821.30ドルでした。ナスダック総合株価指数は続落、同128.497ポイント安の13786.268ポイントでした。米国務省が世界のコロナ感染の再拡大に対処し、より厳格な渡航勧告を週内に発表する見通しと19日夜に伝わったことが嫌気されました。NY原油先物相場は反落、WTI期近の5月物は前日比0.94ドル安の1バレル62.44ドルでした。NY金先物相場は反発、6月物は前日比7.8ドル高の1トロイオンス1778.4ドルでした。NY円相場は続伸、前日比05銭円高・ドル安の1ドル=108円05~15銭でした。
4月20日のVIX指数は前日比1.39(8.04%)高の18.68でした。また、VIX3Mは同0.98(4.59%)高の22.35で、VIX/VIX3Mレシオは同0.03(3.30%)高の0.84と、1を下回っているため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性が大幅に低下しています。Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比2.28(1.66%)安の134.87でした。
4月20日の日本では、プット・コールレシオは0.28と前日の0.24から上昇しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は94.57と前日の104.32から低下しました。新高値銘柄数は30、新安値銘柄数は88でした。
なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は4月20日現在「水平」を継続しました。転換線は「下向き」を継続しました。転換線と基準線は「好転」を継続しました。遅行スパンは26日前の日足を下回り、「逆転」を継続しました。ただし、引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は「上向き」を継続しました。また、4月20日現在のMACD(12日-26日)は47.29、シグナル(9日)は104.38、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス57.09と、「売り」を継続しました。(売り転換は4月15日でした。)なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は5日です。
20日の米10年物国債利回りは前日比0.05%安の1.55%と低下しました。インドのニューデリーではロックダウンが実施されるなど、世界で新型コロナウイルスの新規感染者数が増加基調にあり、世界経済への懸念が高まっています。また、日本政府は4月20日、新型コロナウイルスの感染が拡大している東京都、大阪府、兵庫県を対象に特別措置法に基づく緊急事態宣言を発令する方針を固めました。これも嫌気材料です。以上のことから、本日の日本株は外需・内需共に売りに押されるでしょう。日経平均に関しては、昨日終値で25日移動平均線(20日現在29506.44円)のみならず75日移動平均線(同29104.08円)も下回ったため、下値不安は高まっています。本日の想定レンジは28600円±400円程度です。
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