10月23日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録

<本日の注目銘柄>

野村マイクロ・サイエンス(6254)

半導体関連のコアストックとして注目します。

 

同社グループの業績に影響を及ぼす半導体業界は、パソコンやスマートフォン、民生機器向け需要の低下が続きましたが、データセンター、AI、車載向け等底堅い需要が継続しています。Semiconductor Equipment and Materials International(SEMI)が発表した2023年第1四半期の世界半導体製造装置市場統計によると、半導体製造装置販売額は、AI、車載といった成長を続けるアプリケーションの技術進歩を支えるための長期的な戦略投資を背景に、前年同期比9%増となりました。

 

このような状況下、同社グループは海外では半導体・FPD関連企業、国内では製薬・半導体関連企業を中心に積極的な営業活動を展開し、受注獲得に努めました。主力の半導体関連企業投資は引き続き旺盛であるものの、前年同期にアメリカ、韓国、中国等で大型水処理装置案件を受注したことの反動により、2024年3月期第1四半期の受注高は65.83億円(前年同期比82.7%減)となりましたが、売上高については前年同期比大幅増収となりました。これは受注済み大型水処理装置案件の工事が順調に進捗したこと等により水処理装置売上高が92.91億円(同45.6%増)となったこと、メンテナンス及び消耗品についても半導体関連企業を中心に受注が堅調に推移し、売上高が26.35億円(同28.2%増)となったこと、加えてその他の事業についても、国内、海外ともに半導体装置向け配管材料の受注が増加したこと等により売上高が8.41億円(同68.2%増)となったことによるものです。利益面については、低採算案件が前期までに一巡した一方、アメリカ、その他の地域で受注した大型水処理装置案件が順調に進捗し、大幅増収となったこと等により営業利益以下の各段階利益において前年同期を上回りました。以上の結果、売上高は127.67億円(同42.9%増)、営業利益は16.64億円(同169.7%増)、経常利益は20.95億円(同191.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は11.17億円(同153.1%増)となりました。

<前日の東京株式市場>

19日の日経平均は前日比171.26円(0.54%)安の31259.36円と、続落しました。5日移動平均線(20日現在31686.31円)、25日移動平均線(同32062.27円)、75日移動平均線(同32331.26円)は全て下回っています。21日の大阪証券取引所における日経平均先物12月物の夜間取引終値は前日比220円安31000円、高値は20日17時34分の31370円、安値は21日05時21分の31000円でした。20日の騰落レシオ(6日移動平均)は58.67%でした。新高値銘柄数は20、新安値銘柄数は114でした。また、MACD(12日-26日)はマイナス196.55、シグナル(9日)はマイナス213.63でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)は17.08でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は7日です。ちなみに、当社の「天井確認10項目」のうちが2つ(前日も2つ)、「大底確認10項目」のうちが1つ(前日はゼロ)が点灯している状況です。

 

<前日の米国金融市場>

20日のNYダウは3日続落し、前日比286.89ドル安の33127.28ドルでした。ナスダック総合株価指数は4日続落し、同202.37ポイント安の12983.81ポイントでした。イスラム組織ハマスとイスラエルの衝突で中東情勢の緊張が高まっていることで、米長期金利が高止まりしていることが嫌気されました。

 

<本日の東京株式市場の見通し>

20日の米国株安を受け、本日の日本株は軟調に推移する見通しです。中東の地政学リスクの及び、米長期金利の高止まりで、世界的に株式が売られやすくなっています。東京株式市場でも、売り圧力が終日強い状況が続く見通しです。とりわけ、高PERのグロース株については、引き続き、買い方にとって厳しい値動きとなりそうです。

 

<日経平均テクニカル分析>

日経平均については、5日移動平均線は2日連続で下降しました。本日以降、5日移動平均線が上向きに転じるためには、本日終値が10月16日の31659.03円を上回る必要があります。

 

25日移動平均線は、13日連続で下降しました。本日、25移動平均線が上向き転換するには、終値で9月14日の33168.10円を上回ることが必要です。

 

今後に関しては、9月28日に「日経平均が25日移動平均線を下回り、且つ、25日移動平均線自体が下向きの状況」の状況になったため、調整入りのサインが点灯したと考えます。今後、「日経平均が25日移動平均線を上回り、且つ、25日移動平均線自体が上向きの状況」になるまでは、調整局面が続く見通しです。

 

20日の東証グロース市場指数は前日比3.95p(0.47%)安の841.12pでした。5日移動平均線(20日現在849.67p)、25日移動平均線(同905.77p)、75日移動平均線(同951.59p)全て下回っています。5日移動平均線は、6日連続で下降しています。本日、上向きに転じるには、10月16日の846.29pを上回る必要があります。25日移動平均線は18日連続で下降しました。ちなみに同線は、9月21日まで46日連続で下降していました。本日、上向きに転じるには、9月14日の951.71pを上回る必要があります。

 

今後、「東証グロース市場指数が25日移動平均線を上回り、且つ、25日移動平均線自体が上向きの状況」に状態に変化するまでは、調整が続くとみています。

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