29日の海外動向と本日の相場見通し 市場は、新型肺炎の感染拡大による世界経済悪化を警戒
30日の大阪ナイトセッション日経平均先物3月物は前日比70円安の23290円、高値は29日17時24分の23400円、安値は30日00時04分の23240円でした。29日のNYダウは続伸、前日比11.60ドル高の28734.45ドルでした。ナスダック総合株価指数は同5.483ポイント高の9275.164ポイントでした。FRBが午後、FOMCの結果を発表し、声明で消費の伸びについて「力強いペース」から「穏やかなペース」に表現をやや弱めたことで、金融緩和が長引くとの見方が強まったことが相場を下支えしました。NY原油先物相場は反落、WTI期近の3月物は前日比0.15ドル安の1バレル53.33ドルでした。NY円相場は1ドル=108円95銭~109円05銭、15銭円高・ドル安でした。
パウエルFRB議長は29日、FOMC後の記者会見で米景気は「穏やかな成長が続く」との見方を示し、当面は政策金利を据え置く方針を示した一方で、中国への渡航禁止、企業の操業停止など、新型肺炎の蔓延が中国経済や世界経済に悪影響を与える事態もありうるとして「深刻に受け止めており、状況を注視している」と述べました。東京株式市場も、新型肺炎の感染拡大による世界経済悪化を警戒し続けています。このため、本日の日経平均の上値は重そうです。想定レンジは23300円±300円程度です。
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