3月31日の海外動向と本日の相場見通し 米ハイテク株高が日経平均の追い風に

4月1日の大阪ナイトセッションの日経平均先物6月物は前日比160円高の29370円、高値は4月1日02時33分の29440円、安値は3月31日の17時36分の29180円でした。3月31日のNYダウは続落、前日比85.41ドル安の32981.55ドルでした。ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発、前日比201.477ポイント高の13246.871ポイントでした。景気敏感株が利食い売りに押されました。一方、ホワイトハウスがバイデン政権のインフラ投資計画の概要を公表した後も、米長期金利の上昇が抑制されていたため、ハイテク株に押し目買いが入りました。NY原油先物相場は続落、WTI期近の5月物は前日比1.39ドル安の1バレル59.16ドルでした。NY金先物相場は反発、6月物は前日比29.6ドル高の1トロイオンス1715.6ドルでした。NY円相場は6日続落、前日比35銭円安・ドル高の1ドル=110円65~75銭でした。

 

3月31日のVIX指数は前日比0.21(1.07%)安の19.40でした。また、VIX3Mは同0.16(0.72%)安の22.15で、VIX/VIX3Mレシオは同0.00(0.36%)安の0.88と、1を下回っているため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性が大幅に低下しています。Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比1.27(0.89%)安の140.93でした。

 

3月31日の日本では、プット・コールレシオは0.46と前日の0.56から低下しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は125.84と前日の127.01から低下しました。新高値銘柄数は41、新安値銘柄数は0でした。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は3月31日現在「水平」を継続しました。転換線は「水平」から「下向き」に転換しました。転換線と基準線は「好転」から「逆転」しました。遅行スパンは26日前の日足を下回り、「逆転」を継続しています。ですが、引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は「水平」を継続しました。また、3月31日現在のMACD(12日-26日)はマイナス12.75、シグナル(9日)は44.74、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス57.49と、「売り」を継続です。(売り転換は3月23日でした。)なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は5日です。

 

バイデン米政権が3月31日に2兆ドル規模のインフラ投資計画を公表しました。インフラ投資計画は道路や橋の修復と整備、EV普及のための充電網の整備、サプライチェーンの強化や高速通信網の拡充などを含み、財源は法人税率の21%から28%への引き上げなどをして確保します。インフラ投資は今後8年間にわたり米GDPの1%を投資する計画です。この発表を受けても、米長期金利は落ち着いた動きで、米ハイテク株は買われました。これは本日の日経平均にポジティブに作用するでしょう。想定レンジは29350円±300円程度です。

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