6月9日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録

相場観

6月8日の日経平均は前日比290.34円(1.04%)高の28234.29円と、大幅に4日続伸しました。5日移動平均線(8日現在27853.92円)、25日移動平均線(同26925.96円)、75日移動平均線(同26840.21円)、100日移動平均線(同27006.38円)、200日移動平均線(同27940.82円)全て上回っています。6月9日の大阪証券取引所における日経平均先物6月物の夜間取引終値は前日比50円安の28140円、高値は8日22時49分の28280円、安値は9日02時33分の28100円でした。8日の騰落レシオ(25日移動平均)は111.57でした。新高値銘柄数は195、新安値銘柄数は3でした。また、8日現在のMACD(12日-26日)は317.12、シグナル(9日)は140.95でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)は176.18でした。これは5月18日にプラス転換しました。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は4日です。ちなみに、6月8日時点の当社の「天井確認10項目」のうち「7つ」(前日は4つ)が点灯している状況です。

 

8日のNYダウは3日ぶりに反落し、前日比269.24ドル安の32910.90ドルでした。ナスダック総合株価指数も3日ぶりに反落し、同88.961ポイント安の12086.271ポイントでした。クレディ・スイスが2022年4~6月期に赤字に転落すると発表したこと、OECDが世界の経済成長率見通しを下方修正したこと、住宅ローンの申請規模を示す総合指数が22年ぶりの低水準になったこと、などが嫌気されました。

 

6月8日の米国株の下落はネガティブです。また、8日の米10年物国債利回りが前日比0.05%高い3.02%で終えたことも嫌気材料です。そして、10日に5月の米CPIの発表を控えていることは気掛かり材料です。CPIがインフレ高止まりを示すようなら、米国金融市場が動揺するかもしれないからです。その一方で、8日のNY円相場は4日続落し、前日比1円65銭円安・ドル高の1ドル=134円25~35銭でした。一時は134円48銭と2002年2月以来20年ぶりの円安・ドル高水準を付けました。この円安・ドル高は、我が国輸出企業に追い風です。また、8日のWTI期近7月物が前日比2.70ドル高の1バレル122.11ドルと大幅続伸したことも、原油・資源関連にポジティブです。そして、「Go To トラベル」が6月末~7月にも再開する案が浮上していることや、6月からは入国者数の上限が1日1万人から2万人に拡大し、6月10日に外国人観光客の受け入れが再開されることは、関連企業の収益の押し上げ要因であり、日本株への押し上げ材料です。これらに加え、需給面では、「自社株買い」と「配当の再投資」の資金が市場に流入しています。よって、日本株は、引き続き、上がり易く、下がり難い状況と考えます。日経平均の想定レンジは28150円±300円程度です。

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